広い意味なら誤報の範疇に含まれてもおかしくない報道を、日本中のメディアが一方的に続けたのはなかなか稀有なケースだ。その原因の一つは、よく聞くメディアスクラムというフレーズでは言い尽くせない過剰な同調圧力が起きていたためだという。 本サイトの他、オンライン書店Fujisan.co.jpからもご注文いただけます。. ◆QB林:(オフェンスの)最初の入りは良くて、VS東大に向けて2週間準備していたことが最初は出せていたのですけれど。途中から、特にオフェンスですが、僕らの悪い癖である点を取って勝ちパターンになった時に気が緩むというのが出たのが、今日の反省点だと思います。 ◇QB林と試合後にどのような会話をされましたか? ◇甲子園ボウル出場に王手がかかりましたが 関西学院大学との定期戦で日大アメフト部の選手が危険なタックルなどの反則行為をした問題について、当初は自身の関与を否定していたが、一転して2018年5月19日の記者会見で「一連の問題はすべて私に責任がある」と述べ、監督を辞任する意向を示した 。 ◆橋詰監督:なかなか思うようにいかないな、という話をしました。でも、これからまだ試合ができることが決まったので次に向けて頑張ろうということを言いました。, ◇今日の試合の感想は  しかし、メディアが盲目的に信じた善玉と悪玉の構図はその後、一気に崩壊する。試合から9カ月が経過した19年2月、傷害罪で告訴された内田監督とコーチについて警視庁が捜査した結果、相手を負傷させるような危険なタックルを指示した事実はないと断定し、宮川選手だけを書類送検の処分にしたからだ。警視庁は精鋭の捜査一課を動員して、関係者200人を事情聴取し、試合の映像を分析した結果、内田監督が悪質タックルを見ていなかったこと、タックルの時点で、コーチと監督の距離が離れていたため、調査委員会が公表したような会話は存在しなかったことを確認したのである。 現在JavaScriptが無効になっています。Yahoo!ニュースのすべての機能を利用するためには、JavaScriptの設定を有効にしてください。, 【日大 vs 東大】アクロスルートを走る日大WR大谷にパスを決めるQB林。パス274ヤード3TDと活躍した=2020年11月14日、撮影:小座野容斉, アメリカンフットボールの関東学生リーグ1部TOP8は、11月14日に第3節の日本大学フェニックス対東京大学ウォリアーズの一戦があり、日大が東大を破った。日大は3連勝で勝ち点9、Aブロック1位となった。東大は1勝2敗で勝ち点3。この結果、日大は、2017年以来3年ぶりの甲子園ボウル出場をかけて、11月29日にBブロックの1位校と対戦することになった。  QB林は、パス274ヤード3TD。リーグ戦3試合でインターセプトは1本も許さなかった。, ◇今日の試合の感想は (後略), ※バックナンバーは1冊1,100円(税別)にてご注文承ります。  日大は第3クオーター8分に、林がこの試合3本目のTDパスを大谷空渡に決めると、東大の反撃を第4クオーターのQBボストロム丞慈(じょうじ)のランTDだけに抑えた。 「いま思い返せば日大タックル騒動は、どの新聞社にとっても苦い記憶になっているはずです。何カ月間も、内田監督のことを、選手を恐怖で支配する悪の権化のように書いて叩き続けましたが、結局、警察の捜査によって、彼はあのタックルに全く関与していないことがハッキリした。ところが、いまさら手の平を返して内田監督の名誉回復を図るわけにもいかず、テレビ、新聞などの全メディアがその辺りのことについて、頬っかむりを決め込んでしまったのです」 年も改まって旧年中の話は恐縮だが、昨年、流行語大賞に輝いたのは「ONE TEAM」というフレーズだった。ご存知、ラグビーW杯でベスト8に輝いた日本代表チームのスローガンである。師走の12日、大手新聞の朝刊は揃って、代表選手たちが丸の内でおこなったパレードについて大きく報じていたから、その写真をご記憶の方もいるかもしれない。 小座野容斉, 来日したバッハ会長の医療用高機能マスクにネット民が総ツッコミ「危険地帯だとわかってるじゃん」, 「斎藤佑樹」現役続行…すぐ首になる「ドラ1」、不振でも生き残る「ドラ1」の分かれ目, ルメール「彼女は止まらなかった」 アーモンドと同い年、ラッキーライラックのエリ女連覇がすごい理由, Copyright © 2020 株式会社ベースボール・マガジン社 無断転載を禁じます。, 写真=日大 vs 東大 第2クオーター、日大RB柴田が5ヤードを走ってTD=2020年11月14日、撮影:小座野容斉, 【アメフト】日大、3年ぶりのTOP8で宿敵・法大を倒す オフェンス躍動、QB林がパスで4TD, 【第72回毎日甲子園ボウル】 関学大のランを止めた日大。 日大時代が再びやってくるか.  日大は第1クオーター5分にQB林からWR山下宗馬にTDパスが決まって先制。8分にも、エンドゾーン奥のWR大通広志にTDパスが決まった。第2クオーター6分にはRB柴田健人が5ヤードを走ってTDを決め、点差を広げた。  しかし、その後はドライブを重ねながら、要所で東大ディフェンスの粘り強い守りに、決め手を欠く局面も見られた。 日大・橋詰功監督のコメント ... 【アメフト】日大が全勝でbig8優勝 桜美林大を破りtop8復帰を決める ... 文春オンライン 11/13(金) 18:12.  さらに火に油を注いだのが、関東学生連盟の調査や日大が依頼した第三者委員会の調査報告だった。双方ともに監督の指示を事実認定したに留まらず、タックルを見ていなかったという監督の主張すら虚偽と一蹴。第三者委員会に至っては、タックル直後に「やりましたね」と監督に近寄るコーチに、内田監督が「おお」と応じたという具体的な会話まで公表、悪玉の印象を決定的に補強したのである。 写真=日大 vs 東大 第2クオーター、日大RB柴田が5ヤードを走ってTD=2020年11月14日、撮影:小座野容斉, 日大が、QB林大希のパスを中心に序盤でタッチダウンを重ね、逃げ切った。  こうして問題の試合から約2カ月半が経過した7月の月末、メディアの過剰な同調は頂点に達し、世論に抗しきれなくなった日大は、内田監督とコーチを懲戒解雇処分としたのだが、逆に内田監督から解雇無効の民事訴訟を起こされていたわけだ。 ◆橋詰監督:我々は挑戦者なので、一つずつ勝っていこうということななので、そのうちの一つ、今日の試合を勝てたということを喜んでいます。 ◆橋詰監督:東大さんのディフェンスがアグレッシブに守って来られたので、なんとかパスで活路を見出そうということで、パスを考えました。  過熱するワイドショーを新聞や週刊誌が追っていき、騒動がますます大きくなったタイミングで、加害者である宮川選手の記者会見がおこなわれた。 ◇序盤からパスを中心に攻めていましたが  前出の論説委員が振り返る。 (中略) ... だが実は、この短い原稿は「悪質タックル」という言葉を2018年の流行語にした「日大アメフト騒動」の言わば掉尾を飾る記事だったのだ。 ... by 2020/01/13. ◆QB林:周りの方々も、甲子園ということは意識していると思うのですが、僕らとしては一線必勝ということを全員で意識しているので、(順位決定戦に)どこが来ようと、自分たちのフットボールを最後まで突き詰めてやっていきたいと思っています。順位決定戦までの2週間、いちばんのビッグゲームやと、僕は思っているので、そこを全員で突き詰めていきたい。徹底的に準備して準備して、どこまでも準備していきたいと思っています。  一方この日、ラグビーに負けず劣らず激しいタックルを売り物とするもう一つのスポーツ、「アメリカンフットボール」に関する小さな記事が新聞各紙に載ったことに気付いた方は少ないはずだ。その記事は概要、裁判で争っていた日本大学とアメフト部の前監督、内田正人氏(64)の間で和解が成立したことを伝えるものだったが、朝毎読のどの新聞でも目立たない第三社会面にごく控えめに載っていたにすぎなかったのである。だが実は、この短い原稿は「悪質タックル」という言葉を2018年の流行語にした「日大アメフト騒動」の言わば掉尾を飾る記事だったのだ。同時に、あの騒動に狂奔したメディアに報道責任を問う最後通牒の意味を持っていたのだという。  大手新聞社を退職した元論説委員が嘆息する。 無実だった日大アメフト部監督. 「この会見の時、宮川選手は悲壮な表情で『監督やコーチから、試合に出たいなら、相手のQBを潰せ、と指示された』と訴えました。20歳そこそこの彼が、大勢の記者たちの目の前で、試合に出たい一心だったと懺悔したわけです。ここから、彼を悲劇のヒーローとし、逆に監督とコーチを悪玉とする絶対的な構図が生まれ、全メディアが同調するようになってしまった。でも、本来ならば誰か冷静な新聞記者が、一言、宮川君に尋ねるべきでした。『コーチから、ホイッスルが鳴った後に、後ろからQBにタックルをして怪我をさせろ、と指示されたのか』とね。そう具体的に聞いたならば、おそらく彼は、具体的には指示されていないと答えたはずです。不幸なことに、あれだけ記者が大勢いたのに、誰も一番基本的な質問をしなかった。そのために『潰せと言われた』という抽象的な言葉だけで、監督とコーチが不法行為を強要したと決めつけられ、いくら当人たちが、そんな事実はないと否定しても、受け入れられなかったのです」